知人に取引の目安にエンベロープを使っていると聞きました。エンベロープとは何ですか？

そうですね、実際にはエンベロープ自体を細く分析する指標ではないのですが、「売られすぎている」や「買われすぎている」というざっくりとした目安として、他の指標と一緒に使うことが多いのではないでしょうか。

とはいっても知っていて損はない指標ですので、ご説明いたしましょう。先ほど申し上げましたが、エンベロープとは、「売買の過多」に関する指標でして、現在のレートが平均値からどの程度乖離しているかを示すトレンド系のテクニカル指標になります。

つまり、現在のレートが平均値からの乖離が大きいと、市場では平均値に戻そうとする動きがあるため、その習性を利用することで売買のサインを読み取るのです。

そうなりますね。チャート上の表示方法を説明しますと、移動平均線の上下に２本ずつ、一定の割合で乖離させたラインを設定します。実際の相場に関してはローソクの日足を利用し、移動平均線は25日移動平均線をその時の相場に合わせて設定します。また、エンベロープの割合は任意なのですが、「0.25％」や「0.50％」といった乖離率が一般的には使用されているようです。